『季刊せいてん no.122』より紹介です。

拙寺・西方寺にも毎年ご出講くださっている紫藤常昭先生が講師を務める勉強会が紹介されています。

浄土真宗の教義に留まらず、その教義をどの様にヴィジュアル化していくかということを課題として勉強会が開催されています。

2018年1月の御正忌報恩講(本願寺で勤められる親鸞聖人のご法事【法要】)においても紫藤先生がお話されておりました、チリの落盤事故に寄せてご法義を表されたお話が以下の内容です。

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紫藤住職のたとえ話 お念仏は浄土の行

お浄土というのは、はたらくんです、それが浄土の行なんです。

そえがどのように私に接するか。

たとえば、2010年8月に、チリの鉱山で落盤事故が起こり、地下700メートルのところに、33名の作業員が閉じ込められました。

事故から17日目、そこへ8センチの穴がドリルで開けられた。

ドリルを引き上げると、先端には生存を訴える2通の手紙が結びつけられていた。その後、69日目に全員が引き上げられた、という出来事があったわけです。

さて、この33名はいつの時点で救われたのか?それは17日目に穴が空いた時ですよ。

穴の意味するところが全員にわかったからですよ。

地上からなんのために穴が空けられたか。

それは、この33人全員を救うためです。

地上の人たちの願いとははたらきが、この8センチの穴を空けたのです。

それが33人全員にわかったのです。

南無阿弥陀仏と申すところに、私たちを救おうとするお浄土のはたらきが届いている。

私たちが南無阿弥陀仏と申す姿は、仏さまの清浄真実の願いとはたらきが、私のところに六字の穴を開けてくだったものなんです(以上)。

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浄土真宗では現生(ただ今)の救いと当来(この娑婆の縁尽きた後)の救いということを説きます。

チリの落盤事故においても、ただ今の救いとこれから先の救いということが表されています。

これから先の救いとは落盤事故発生から実際に地上に戻ることを指し、ただ今の救いとは、地上から作業員を救うためのドリルの穴が空けられた時の「これで自分たちは地上に戻ることができる」という安堵感のことでしょう。

お浄土へ参り仏となるという話を聞きますと、これから先の救い今の私とは関係ないと受け取られがちですが、親鸞聖人は既に仏さまがここに届いているという現生(ただ今)の救いをお示しくださいました。

浄土真宗及び仏教について、他の方もいろいろ記事を書いてくださっています。
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