浄土真宗において真実の教と言われる『仏説無量寿経』巻下の「往覲偈」の「其仏本願力 聞名欲往生 皆悉到彼国 自致不退転(その仏の本願力、名を聞きて往生せんと欲へば、みなことごとくかの国に到りて、おのづから不退転に致る)」の四句は、古来より「破地獄の文」と言い伝えられてきました。

法然聖人のお言葉として『和語灯録』巻一(未確認・今度調べてみます)にその由来が示されております。

この「破地獄の文」、真宗独自の言い伝えかと思っていたのですが、他宗においても同じ様な伝承があったので、記録も兼ねてご紹介いたします。

『華厳とは何か』竹村牧男著

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「破地獄の偈」

唐の都・洛陽に王明幹という者があって、何の善をなすこともなく病死した。

引かれて地獄に着くと、門に地蔵菩薩がおられたので、救いを求めると、次の一偈を誦すれば地獄を脱(のが)れるであろうと教えられた。

若人欲了知 三世一切仏 応当如是観 心造諸如来
(若し人三世の一切の仏を了知せんと欲せば、応に是くの如く観ずべし、心は諸の如来を造ると)

閻魔王の糾明に対して、この四句の偈を誦すると、果して地獄を脱(のが)れることができたという。

これによってこの偈は「破地獄の偈」と呼ばれている。(以上)

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『華厳とは何か』竹村牧男著によると、この伝承は『華厳経の世界』末綱恕一著・春秋社出版に紹介されているとのことでした。

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